ウェザリングの効果を基礎から考える 1

プラモ

「ウェザリングは誤魔化し」とか、「ただ汚いだけ」とか言われがちですが、戦車模型においては重要な役割を果たしています。
立体感の強調、面そのものの情報量はウェザリングによって支えられており、欠かせないものなんですね。

作例ではこの部分の解説を出来る機会がなかなか無いので、ウェザリングの効果について解説したいと思います。

車体のウェザリングにおける暗色、明色の基本的な役割

まずは最初に車体の汚れの色の明るさ、暗さによる効果について解説します。

これは一言で表すと、「コントラスト調整とハイライト調整」です。この2つの効果によって、立体感が得られます。
暗色を暗くしたい部分(汚れが溜まりやすそうな隅や窪みなど)、明色を明るくしたい部分に置けばそれだけで面にメリハリがつき、のっぺり感が解消されるので結果として立体感が出ます。

文では少しわかりにくいので画像で。

見ていただければ分かるとは思いますが、このように隅の方に暗色、光が当たると思われる部分に明色が置かれていることが分かります。

汚れの置き方にもルールのようなものがありますが、また今度解説します。

履帯やその周辺の汚れの役割

よく履帯や履帯周辺(フェンダーなど)が黒っぽい土で汚れているのを模型作品で見ると思いますが、これには情報量稼ぎや土はねの表現以外の理由があります。

例えばですが、皆さんはどんな服を着ていますか?上は適当なシャツに、下は上よりも暗い色のパンツを選ぶ事が多いのではないでしょうか。
パンツが暗い色であればあるほど、足が非常にシュッとしているように見えますよね。
これは、色が明るいと膨れて見える(膨張色)、色が暗いと縮んで見える(収縮色)という色の基本を利用しています。

それと全く同じ話で、足回りが暗い色の方がシュッとして見え、「カッコいい」んですね。

さらに、暗い汚れの下に明るい埃色を置くのにも理由があります。乾燥して埃っぽくなっているという表現の意味もありますが、白っぽい色の上に暗い色を置けば色を強調出来ます。
これによって、どこが一番最初に汚れるのかという情報が与えられますし、何より色のメリハリのお陰で見た目が締まります。

part1は基本中の基本について説明しました。
考えて文を書くのが結構大変なので、part2は大分間が空くと思います。

質問等あればtwitterかコメント欄でお願いします。

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